昔は京都にもハッテン場があった。たいてい地方のハッテン場というのはオールラウンドというよりは年のいった常連ばっかりが集まりがちだけれど、京都はそんなこともなかった。ただ、平日の夜だったせいもあるが、ガラガラというか、まったりとした時間が流れていた。ハッテン場といっても、ヤリヤリでもなくて、ゆっくり座って会話ができるくらい休憩スペースが広かった。だからか、クルージングスペースにいないで休憩スペースで時間をつぶしていて、誰かヤレそうな奴が行ったらその後を付いて行くってスタイルなのだろう。大体、明るいところで様子を窺って、暗いところでアタックをかけるというのはハッテン場の古典的常套手段だ。ここも、俺が探すというよりは、後から付いてきた奴に誘われてそのまま個室に入った。関西は積極的というか、俺は相手任せにまたもされるがまま。イカなくてもいいのに半ば強引に手コキでイカされた。終わって、帰ろうとすると、何やらハガキを出された。どうも、芸大の学生らしくて、個展を開くから見に来てくれと。陶器?どの顔をして個展に行けばいいんだろ。食事に誘われたので、イッたしそもそも人も少ないから、ここを出て京都の鴨川沿いの桟敷の店で一緒に食べた。
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