
2010年代初頭、東京のデストラ、大阪のタフが公然わいせつ幇助の容疑で摘発された。全裸が公然わいせつということだ。昔から全裸イベントなんてあったのに、なぜ今更摘発するのか、見せしめだとか嫌がらせだ、別件逮捕だとかいろいろ憶測をよんだが、いずれにせよ、ハッテン場に行くことが場合によっては公然わいせつになりうるということで騒然とした。ハッテン場検索サイトのハッテンナビが一時的につながらなくなり、ハッテン場の半分は自主休業し、一部の店は全面改修をせざるを得なくなった。それ以前、ハッテン場のルールなんてあってないようなもの、店によって千差万別だったのだが、その後、一斉に全裸禁止、薬物禁止をルールで明示した。何でもありだったハッテン場がルールに縛られることになった。現在に至るまで、「全裸」OKのハッテン場は一軒もない。また、ハッテン場の設備やレイアウトも大幅な変更を強いられた。批判を恐れずいうと、それ以降のハッテン場は大人しくなり、ノリが悪くなり、エロくなくなった。出来率が悪くなり、人足が減った。職務質問さえも嫌がるゲイにとって、ハッテン場で現行犯逮捕は致命的だ。
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