
そう、「男」像はハッテン場が、もっというと雑誌を主導としたゲイ業界が、モテ筋はこういう男なんだぞとターゲット誘導をしている。我々、ゲイは洗脳されている。言い過ぎか。しかし、価値観を押し付けられている、創り上げられた「男」像崇拝の方向に持っていこうとしているくらいは言えるだろう。簡潔に言うと、淫乱ですぐにヤラせてくれるタフな男、いわば即ヤリ尻軽マッチョ、それがハッテン場の理想である「男」であって、恋や愛を語り、前戯やピロートークに時間をかけ、メールを交換し合うような「男」は求められていない。イッた瞬間から次の相手を探し、壊されて無造作に放置され、穴があれば即突っ込んで、硬さ大きさがフィットするかイメージする、それがハッテン場だ。相手をよく吟味して、その相手と一途に愛を確かめ合うようなセックスをすることは求められていない。しかし、本来はそうあるべきではないか。出会いがつながりに「発展」するからハッテン場なのではないか。だから我々ゲイは騙されていると言っている。アンコンシャス・バイアスだ。
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