
20年前、フェミ男なるものが流行った。カラダのラインに沿ったピチピチの服を着る、中性的な男。その前はキムタクに代表されるサーファーのような小麦色の肌にロン毛、もっと前でもシブがき隊だって、西城秀樹だってジュリーだって、なんていう髪型か知らないが髪を伸ばしていた。今は韓流スターのような白くて髭剃りとは無縁のツルツルの肌・・りゅうちぇるやMattのようなジェンダーレス男子、正直、男の流行は、相当前から色黒髭のゴリゴリマッチョから離れている。ジェンダーレス男子、この響きにゲイに近いものを感じている人も多くいるのだろうが、ハッテン場で求められているのはそんな男ではない。では、中性的なゲイはいないのかといえばそんなこともない。ハッテン場では排除されるというだけのことだ。とすると、こう言えるのではないか。ハッテン場でモテる男というのは、世間的に見れば実は流行遅れでイケてはなく、西部劇とか戦後直後の映画にでも出てきそうな生きる化石のような男であって、少なくとも現代の女性からモテるはずはない、と。はっきり言って、ハッテン場の男は典型的なゲイ像、いや、ホモのイメージ、保毛尾田保毛男のようなイカホモから時計の針が動いていない。ハッテン場は時代の流れから取り残された異次元空間である。
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