
ふーむ、待ちだな。隣の部屋で時間を確認すると、もう21時か。ちょっと人も増えてきたような気がするわ。手前でいちゃついていたハゲ×ハゲも、一方がしゃぶるのを止めていなくなったんで、もう一方のハゲはまあいつもこんな風に寝ているんかなっていうようなだらしない感じで鼾をかいて寝ている。デブオヤジは寝姿もみっともないんだなって思って、冷たい目をして見ている。すると、さっきのエキゾチックな彼がこっちの方に来た。ん?ちょっと立ち止まって触れてきたので俺も触れてみた。「向こうの部屋に行きませんか?」と結構スラスラした日本語。向こう?付いていくと、U-40の部屋じゃんね。俺も入っていいんか?と思ったけれど、いい機会なんで後について行った。「畳とベッド、どっちがいいですか?」と。どっちもベッド形式になっていて、ダブルベッドくらいのスペースで整然と配置されている。とにかくキレイと言うか、ちょっとゴージャス感が漂うと言うか、何、この差。over40との格差がえげつないんですけど。で、誰もいないし。彼、アメリカ人とのハーフで、お父さんが黒人なんだそうだ。色黒いねっていうと、沖縄に10日間いて、それで焼けたんだって。イヤ、そもそも日焼けしてもこんなキレイに焼けないし、沖縄のせいではないぞ。
- 関連記事
-
- コロナクラブ(14)
- コロナクラブ(13)
- コロナクラブ(12)
- コロナクラブ(11)
- コロナクラブ(10)
- コロナクラブ(9)
- コロナクラブ(8)

[PR]
