
警察が黙認しているから大丈夫だという意見もある。黙認の根拠がよく分からないが、おそらく賄賂ではないにせよ、何かしら働きかけていることだろうから、お目こぼしくらいはあるのだろうと思う。ただ、違法状態を黙認すると言うことは、法治国家ではあってはならないこと、露見したらリベートをもらって見て見ぬふりを決め込んでいるのかと警察の怠慢だと指弾されかねない。黙認ではなく、見て見ぬふりをしているか、機会を窺っているかくらいの感覚だと思う。ま、そんなことより、ハッテン場を利用している人が危惧しているのは、違法かどうかなんてどうでもよく、もし利用時にハッテン場が摘発をされた際に、利用している側が逮捕されるかどうかだと思う。ここでは利用者のモヤモヤとした不安を解消するために、グレーだからとか噂ではとかいう類の根拠のないことを考えず、まずは正面から公然わいせつ罪について、手隠しがどういう位置づけになるのかを考えてみたい。

[PR]


警察批判もある。一部の活動家が、「警察はあえてハッテン場の前に張り付いている」「二丁目に集まるゲイを、性的指向を理由に職質のターゲットにしている」と主張したり、石川大我参議院議員(比例東京)に至っては、新宿二丁目で「オレは2丁目を偉そうに歩き回る警察を撮るのが趣味なんだ」「オレは国会議員だぞ! ビビっただろう」と警官に向かって叫んだという記事("Asagei Biz" 2020.4.14)が出ているが、これはゲイの権利向上に果たしてプラスの効果をもたらしているのだろうか?ま、泥酔しての大虎ぶりを記事にされただけなんだろうけれど、基本的には法律に違反しているなら取り締まって当たり前で、警察が悪いことをしているわけではない。大体、警察が正義を作っているのではなくて、自然法というか万民法というか、誰にも適用されるルールに違反しているから取り締まっているので、警察批判は筋違い。性風俗は社会的法益というか、健全な性風俗・性秩序を守り維持していくため、ある一定のルールを設けなくてはいけないものだ。それが法治国家というものだ。ただ、職務質問というのは、普通は挙動不審等で何らかの犯罪を疑うから行われる(警職法2条1項)。ハッテン場に来る者を無差別に呼び止めて職務質問をしているのだとしたら、違法だ。所持品検査も応じる必要はない。ハッテン場に張り付いていることでハッテン場の営業を妨害しているなら、それもヤクザのやり口と何ら変わらない。俺が言っているのは、新宿二丁目にいる挙動不審者は、別に職務質問を受けても構わないのではということだ。新宿二丁目でなくとも同じことをしているのだから。ただ、俺はこんなにもハッテン場に行っているのに、職務質問なんてされたことがない。出勤するかの如く、堂々と行っているんでね。

別件逮捕というのは、本来の目的では証拠を挙げるのが難しいことから、別件逮捕で家宅捜索に入って本来の目的を果たすことであり、実際よくやられている。ただ、薬物事案が確かに目的だったかも知れないが、公然わいせつ幇助罪が消えるわけではない。だから平気なんだというのは答えになっていない。また、逮捕されたから有罪ではないというのは推定無罪の原則のことを言ってるのだろうか?起訴されなければ間違いなく無罪放免、けれど、ニュースって「逮捕」の段階で載るので、逮捕拘留されたけれど不起訴だったからシロなんです、で、ああそうですかとはならない。一日拘留されて説教されて帰されるくらいに思っているなら、ちょっと甘いのではないか。たいてい起訴されないという根拠はよく分からないが、犯罪白書を見る限りでは6割は起訴されている。起訴されれば、よっぽどのことがない限り有罪だ。ハッテン場の摘発が公然わいせつ「幇助」罪であったということに気づいているだろうか?場所を提供したと言う行為は公然わいせつの「幇助」にあたるということで逮捕されている。これは刑法でいう従犯であって、正犯ではない。刑法第63条に「従犯の刑は、正犯の刑を減軽する。」と書いてある。正犯としての公然わいせつ罪を適用されるのは、利用者だ。従犯が起訴されて正犯は不起訴なんてあるだろうか?起訴されない自信はどこからきているのだろうか?それに、薬物を挙げるのが目的だとしたら、現行犯で挙げるのは相当難しい。所持の方が簡単確実なのだから、わざわざハッテン場まで巻き添えにすることはない。
20時か。4階に上がってみたら、細身で目隠ししてレザー服を着た奴がチンコおっ立てて座っている。こういう変態も、まあハードがなくなったらどこに行くんだろう。放置して2階に戻ると、ロッカーで携帯を弄っている奴、トレーニングルームでダンベルで鍛えている奴と、まあいわば休憩スペースでたむろっている奴が複数人いる。休憩するところが多いっていうのも、ハッテン場としてはちょっと良くはない。休憩スペースをなくすことで無理矢理全員参加させるってのがハッテン場の常套手段だから。ソファに座っているデブ、乳首がビーンって長く伸びている。なんか、最近乳首が伸びきっちゃったみたいな規格外のカラダした奴ってあんまり見なくなったから、新鮮。俺もトレするかな。タイプの奴がいないときにトレできるってのがハードは良かったんだけれど、ここ最近は絶対タイプなんていないから、トレしに来るって感じだったんだよな。ゴミ箱を開けたら、やたらプロテインドリンクの殻が入っていた。こんなに飲むから太るんだわ。ま、帰るか。いても何にも起こらなそうだし。次は何になるんだろ。

18時半ごろ入る。ハードが今週いっぱいで閉めると聞いたので、イベントもやっているということで来てみた。イベントといっても手隠しで蛍光バンドをつけるっていう程度なんだけど。蛍光バンドも、そんなすごい暗いってわけでもないし・・そもそもなんだけど、客層がまあ上野。昔はそれでも結構スジ筋とかマッチョもいたんだけれど、まあ終わり間際のハッテン場ってのは終わる理由ってものがある。折角こんな立派なジムフロアがあるのに、年季の入った雄臭いデブばっかりじゃあね。上野ってやっぱド定番のラウンド髭が多いし、なんかガテン系というか、皆さん褌でもしめたら似合いそうな、和装が似合うというか、地方のドサ回りをしているレスラーのような、なんかね、皆さんエロいというかノリはきっといいんだろうけれど、別世界というか、違和感が半端ない。ハードがなくなるっていうのも残念ではあるけれど、俺が来なくなった理由っていうのが客層だね。こんなんじゃヤレない。
曲がったチンコしているからウケにしておくのはもったいないっていったら、リバだそうで。ほどほどの大きさだし結構早くイクから、まあウケには好評なんだと、あたかもデカチンでタフな俺を暗にディスっている感じ。ま、ウケから「まだイカない?」と急かされること多数。ウケにしてみたら、自分の中でイッて欲しいものらしい。タチだってそうだけどね。でも、ウケからリバに変わるってこともあるんだね。聞いたら職場が品川で住まいが立川だそうだ。立川はちょっと遠くない?彼が俺の胸の上に寝たままハッテン場論議に。新宿が近いんじゃないのか聞いたら、名前はよく出てくるボディブレス、でも皆ヤル気がなくて、暇つぶしに来ているのかってくらい皆様子見で壁の花なんだそうだ。ジャンクションも同じで、若いのが集まるからといっても若いっていうだけでイケている人は全然いないと。ディグドは間違えてマスクの日に行ってしまって、マスクしていてもイケメンはイケメンだし50代は50代だと分かるんだけれど、違和感があって嫌だった、バンプはそれこそガタイ系の人ばっかりで自分はお呼びではないって感じだったそうだ。ま、テイクオンは人がそもそもいないけど。たまたまヤレて良かった。話していたら21時を過ぎてしまった。
中は青いライトで照らされている。暗いってわけでもないんで、顔もよく見える。乳首をいじりあう。肩にエレキバン貼ってない?デスクワークだから肩が凝るんだそうで。意外といいカラダしてるよね。コロコロで鍛えているんだそうだ。胸、硬いし腕も筋張っているもんね。キスは結構グイグイ舌を入れて来るタイプ。ま、もうちょっと控えめがいいな。枕がないからってティッシュ箱を枕にする。ケツに入れるっていうんでゴムを・・装着失敗。ゴムをとってきて、また乳首責めあいから。で、彼が俺のチンコをしゃぶる。仰向けに寝ている俺にまたがって乳首を舐めてくる。彼のチンコは普通サイズで細めだけれど、下向きに曲がっているんで、俺の腹についている。なんか、俺の腹が我慢汁でヌルヌルなんだけど。入れる。で、彼がリズムカルに腰を振る。俺も時折突くけれど、彼が腰を振る方が多い。で、しばらくすると「イッていい?」と。俺、全然チンコいじっていないけれど。で、俺の腹にコンデンスミルクなんじゃないかってくらい濃い液体を出した。トコロテンでイクのは久しぶりだそうで。で、イキたい?と聞かれ、乳首舐められながらしごかれる。さほど時間もかからず、「すごい、溜まっていた?」といわれるほど、大量に出した。

18時半頃に入る。棚からほぼボロキレ化した擦り切れた赤いタオルを取り、ロッカーに。なんともいえないがらんどう感。人がいないってことが肌でわかる。サッと入ってみる。寝ているのと立っているの、2人だな。待機スペースでバディをチラ見。表紙にゲートインってマジックで書いてあるけど。後から入ってきたのもちょっとぷよっている。寝ていたやつもスリムだけれど、なんかスレた感じというか、一回ヤッているよねみたいな感じが見て取れる。仕方ないので、ドラクエウォークをして時間をつぶす。19時過ぎたか。2人入ってきたんで様子を見る。背が高いメガネの方は中肉中背の完全なオヤジ体型。シャワー待ちしているもう一人は、顔はまあ浅利陽介風というか、よくいる普通顔。カラダ付きはスリムだな。ウケだし。明るいコーナーで待機。で、彼が来た。珍しく俺から軽く触ってみると、彼が立ち止まった。ま、これを逃したらヤレない感じがしたし。乳首をいじると感じている。というか、抱くと結構引き締まったカラダをしてんじゃんね。個室に行こうとしたところ、彼は階段右脇の天井の低い個室に入っていった。
出ると、またさっきのが寄ってきた。続きをやろうと。いや、続きはいいよ。だって、イカないんだからエンドレスだしさ。でも、人いなくなった。若いウケが来た。気の弱そうな感じ。お、腹の出たオヤジと個室に入っていった。ヨゴレ専か。で、すぐに出てきた。オヤジが「帰っちゃったかな、帰っちゃったのかな。」とオロオロして探している。いや、休憩室にいるけどね。次に入ってきたのは中肉中背の中年、次はデブ。その次はイケメンの若いタチで、その後から入ってきた若い奴と二人で個室に消えていった。悪い流れだな。なんだかんだで3時間もいるのか。いい加減出ることにした。
彼のケツを触ると、既にローション付いている。というか、ローション多用するよね。俺の乳首とかもローションでベタベタだし。正常位で突く。結構リズミカルに緩急付けてガンガン掘っていく。「すごい、デカマラ」「こんなの初めて」「タフマラ」と、まあ聞き慣れた感じの台詞。ここさ、暖房効き過ぎなんだよね。汗ダラダラ出てくるんだけど。休憩というと、横に寝てていいよと言いつつ、乳首舐めてきて上から入れてくるし。ま、いいや。腰を上下に揺り動かして、「気持ちいい」と言っている。俺も下から小刻みに突き上げる。明らかに嬌声が違う。やっぱ掘られる方が気持ちいいのかね?起こすんで、向かい合って乳首を舐める。ヨガッている。定番だな。で、正常位になって、また・・汗すごいからさ、シャワー浴びたい。目に入って痛いし。汗まみれ、ローションまみれですごい状態。シャワーは5分で、それ以上使うとお湯を止めると書いてある。どうやって?手動で?湯沸かし器トイレにあるのに?胡散臭い注意書き。
奥の右の個室、いつもは暗いんだけれど、今日は外が明るいからまあよく見える。で、早速アンダーウェア脱がしてしゃぶってくるし。やること速いって。ずっと「おいしい、おいしい」「デカマラ」と言ってしゃぶってくる。いい加減長いな。フェラ師か?で、ローションを俺のチンコに塗りたくって、「入れて欲しい」と仰向けに寝た。いや、ゴムないと。「受付に言えばくれるよ。」常備していないんだっけ?受付でわざわざゴムくださいっていうシステムなんだ。ローションも持ち出せないよう固定されてるし。もらうと手前の暗めの部屋に入る。
「乳首感じる?」と聞かれ、乳首を責められてギンギンになったところでゴムを付ける。
「乳首感じる?」と聞かれ、乳首を責められてギンギンになったところでゴムを付ける。

16時頃入る。東京だったら土日のこの時間、相当な混雑なんだけどね、って思いつつ。入るとでも目に入ったのは若いスリ筋のイケメン。その脇にはちょいとデブった感じの20代。ま、若い人も来るんだってことが分かってホッとした。シャワーを浴びて出ると、そのスリ筋は帰り支度。なんだ、そっか、残念。小デブもか。小デブはいいや、帰って。でもって中に入ったら、腹の出たオヤジと色白のスリムのウケしかいなそう・・っていうか、手を出してくるの、どっちも速い。腹の下部がぽっこり膨れた黄土色の肌をしたオヤジは、なぜか靴下を履いている。ま、寒ければ靴下履いてもいいって書いてあるけれど、異様だぞ。大体、勝算ないだろ。スリムなウケは、俺にずっと付きまとう。全部見てから、と思ったけれど、いなそうだし、別にほんわかした顔立ちで良さげな感じだしさ、ヤルことにした。

20時頃に入る。受付でもうちょっとしたら遅割になるんだけれど、今回はサービスしますと言われる。時計見たら19時59分。そっか、遅割のことをすっかり忘れていた。20時でもう遅割だったんだ。今日はミニタオルデー。だけど、ジムエリアはアンダーウェアなんだそうだ。シャワー浴びてジムエリアに行ったが、何やらガタイはいいんだけど、両方の乳首に洗濯ばさみを付けた奴が、バーベルで鍛えている。あの、乳首は洗濯ばさみで鍛えているのでしょうか?腹筋台の上に塗り薬が。肩の辺りにデカいデキモノできてんもんな。なんか変なの喰ってるんだろうか。ま、絶対ヤラないし、見て見ぬ振りだな。

適度にトレして3階に。遅い時間だとまあいないよな。変なデブとか腹の出たのとか、50代くらいの年季の入ったのしかいない。乳首に洗濯ばさみみたいなのと同じフロアでトレするのも何だから、下に。人いないな、この時間だと。お、カラダの引き締まった良さげなのが入ってきたなと思って奥で待機していたら・・手前で引っかかっている。油断しているとすぐに食われる。いつしか妖怪ご一行様も帰っていった。ヤレないし。あとは熱心にトレに励む方々・・。22時か。帰るかな。

ハッテン場、手隠しイベントに行って摘発とかされるのが怖いから行きたくないという人も結構いる。この摘発、2011年10月29日に北新宿の「デストラクション」が、翌年2月には大阪で「タフ」が摘発されたことを指しているのだろう。いずれも同性愛者が公然と全裸でわいせつ行為を行う場所を提供したという、公然わいせつ幇助罪の容疑であった。ネット上にはいろいろな意見が溢れている。
・これは薬物事案を挙げるための別件逮捕だ。ハッテン場をなくすことが目的ではない。
・ガチムチ系の、基本「生」推奨の店だったから、HIV感染抑制のために捜査対象になったらしい。
・公然わいせつ罪は微罪だから、たいてい起訴されないので過剰な心配をする必要がない。
・警察が実績を上げたいからハッテン場周囲をパトロールして職務質問し、実績が乏しい月に恣意的に摘発している。
・誰にも迷惑をかけているわけではないのに、正義の名を借りて治安維持のために風俗を取り締まっている。
・違法と適法の間のグレーゾーン。警察が黙認しているのだろう。
これらは推測や噂の域を超えていない。それに手隠しなんてスタイルは東京だけで、大阪では見かけないのも不気味ではないだろうか?ここではこうした推測や噂が正しいかどうかも含めて検証していきたい。

・手隠しイベントの時って、皆しっかりと手で隠しているよね
だって、手隠しだからね。手隠しは全裸ではない、しかし、全裸イベントの時だって正直手で隠していた。銭湯とかサウナとかではエチケットとして股間を隠すけれど、手では隠さない。タオルだ。手隠しイベントでは何もくれないので、手で股間を隠さざるを得ない。というか、誰にも見えないように、しっかり隠している奴なんていない。だいたい、手を当てているに過ぎない。(ちなみに、俺は竿を握っている。)そして、ずっと隠したままだろうか?一連の動作を片手で股間を隠したままで行っているだろうか?手で常時隠すのって無理ではなかろうか。そして、手は当てているだけだろうか。揉んだり、握ってガシガシ動かしていても、手隠しなのだろうか。だいたい、こんな論法が通じるんだったら、世の中の露出狂は逮捕されないのではないか。ほぼ100%のゲイが思っているだろう、「全裸じゃん」。この、手で隠しているから全裸ではないという、一休さん的トンチめいた発想、世間一般的に、いや、警察の視点で通用しているのかどうかを考えたい。
拭く。出張でここにきて、近くのホテルに泊まるんだとか。だから、ここも2,3回しか来たことないそうで。だよね。ハードにこんな時間にマッチョなんかいたためしがないし。で、その体勢で俺の乳首を弄ってくる。俺のチンコは筋肉前にしてずっとビンビンなまま。生殺しだよ。昨日ヤッたばっかりだし、今日はマッチョを満喫したい。胸触っていいっていうから、後ろから抱きしめる形で乳首を弄る。チンコは随分前にイッたというのに、触るとくすぐったいという。後ろに回って眺める胸の厚み、腹の締まり具合、腰の括れ、そしてチンコと、いつまでも見ていられるし、耳元で小さな吐息を聞きつつ、タダで筋肉触り放題揉み放題抱き放題、彼が背骨を使って器用に俺のチンコを刺激してくる。まだ30手前ってところかな、白くて彫刻のようなきれいなカラダをしている。一日中でも飽きないね、こんなの。彼はすぐ近くのホテルだからいいけれど、俺は帰らなければいけないんで、今何時かもわからないし、まあ満喫したからいいやって自分に言い聞かせて個室を出た。22時近くになってしまった。この1時間後、震度5の地震があった。御徒町で外壁が崩れている映像が流れていた。ほどほどにしておいて良かったな。
最初は乳首を弄ったり、俺のチンコをしゃぶったりしていたけれど、アンダーウェアを脱ぐと、「デカいね。」といって抱きしめあって、チンコをひたすらこすりつけるようにしてくる。気持ちいいのかね?俺はまあガッチリ系を抱いてイチャイチャするのは好きではあるが、ずっとそれしているし、その先が見えなくて。「入れる?」展開が急すぎる。別に入れたいわけではないよ。立ったままずっと抱き合っていてもなんなんで、しゃぶるときに彼が座り込んだのを契機に俺も座って、彼を俺の腿あたりに乗せて、俺のチンコが彼のケツのあたりに当たる感じで、しばらく乳首を弄りあっている。彼のチンコはさっきと同じで、俺の腹のあたりにピタってくっついている。チンコを触るとヨガるから、割と敏感なのかな。サイズはまあ普通で若干細めかな。それもずっと延々とやっていたが、終わらないし、173cm66kgの彼をずっと乗っけておくのも重くて足が痺れるんで下すと、俺のチンコと重ねて扱き出した。そういうのが好きなのか。俺が代わってしごき始めると、程なく「イキそう。」となって、俺の手にベットリと粘着質な液体を出した。

20時過ぎに入る。遅割で1,000円を払い、中に。ロッカーに人が。ここってロッカースペースにベンチがあるから、ここが実質休憩所。喫煙するなら4階に行かないといけないけれど。着替えているといつの間にかいなくなる。こういうときって、やりたい相手がいないからって状況なんだよね。シャワーを浴びて、さっと中を見て回る。目ぼしいのはいない。でも、いつもよりはまだマシかな。いつもだったらデブばっかりだけれど、今日はせいぜい中肉中背ってところか。色白眼鏡、顔つきはパッとしないというか、そもそもハッテン場で眼鏡ってあんまりいないんだけど、カラダ付きが筋肉質だよな。ウケだし。普段だったらジムスペースでトレするんだけど、トレもそこそこに3階に。手前に立っている。奥でしばらく待っていると、来て、内腿あたりを触れてきた。ガッチリしていて筋肉質。胸も鍛えていて固いし厚い。腹回りも肩も筋肉がついていて無駄な肉が付いていない。体毛も腋と股間に適度にある程度。いいね。突き当りの、下が若干広めに開いた個室に入る。

2019年冬、中国から謎の肺炎が現れた。しかし、2020年に入ってもなお海外旅行に対する規制は敷かれず、中国起源の、後の新型コロナと呼ばれる謎のウイルスは世界へ拡散し、変異していった。2020年4月の緊急事態宣言、ハッテン場は営業停止に追い込まれた。韓国では5月にソウルのゲイバーがクラスターとされ、ハッテン場も訪れていたことが報道されると日本のハッテン場も他人事では済まなくなった。ハッテン場もコロナ対策をしつつの営業形態を強いられたが、そもそもハッテン場のコロナ対策には限度があり、今までハッテン場に通っていた人たちの足も遠のき、出張や旅行もままならないなかでハッテン場は集客に苦しむこととなる。特にアルコールを伴うハッテン場長期の休業を強いられた。そして、外国のゲイのツーリングスポットになっていた老舗ハッテン場は苦戦を強いられ、うちいくつかはひっそりと店を閉じることになった。

2010年代初頭、東京のデストラ、大阪のタフが公然わいせつ幇助の容疑で摘発された。全裸が公然わいせつということだ。昔から全裸イベントなんてあったのに、なぜ今更摘発するのか、見せしめだとか嫌がらせだ、別件逮捕だとかいろいろ憶測をよんだが、いずれにせよ、ハッテン場に行くことが場合によっては公然わいせつになりうるということで騒然とした。ハッテン場検索サイトのハッテンナビが一時的につながらなくなり、ハッテン場の半分は自主休業し、一部の店は全面改修をせざるを得なくなった。それ以前、ハッテン場のルールなんてあってないようなもの、店によって千差万別だったのだが、その後、一斉に全裸禁止、薬物禁止をルールで明示した。何でもありだったハッテン場がルールに縛られることになった。現在に至るまで、「全裸」OKのハッテン場は一軒もない。また、ハッテン場の設備やレイアウトも大幅な変更を強いられた。批判を恐れずいうと、それ以降のハッテン場は大人しくなり、ノリが悪くなり、エロくなくなった。出来率が悪くなり、人足が減った。職務質問さえも嫌がるゲイにとって、ハッテン場で現行犯逮捕は致命的だ。
また、彼を寝せて乳首を舌で転がす程度に舐めつつ、チンコを軽く扱く。カラダのビクビクが俺を抱きしめる筋肉質で骨太の腕から伝わってくる。「イキそう、イキそう。」手を止める。「イッちゃった。」そうなの?漏れた感じだね。腹を見たら、確かに液が出ている。彼が俺の乳首を弄ってきた。俺もイキたいな。彼に乳首を舐めてもらって扱く。自分では飛ぶのを抑えたつもりだけれど、溜まりに溜まっていたからか半端ない量が。結構なティッシュを使った。この辺に住んでいるんだそうで、深夜営業をしていないから客が少ないんじゃないかなっていっていた。21時15分か。スッキリしたわ。
彼を起こして、俺が後ろに回って責める。前の鏡に足を開いて顔を仰け反らしてヨガる彼の姿が。それにしても重い。ガッチリしていて色白で若いからツルツルしている。抱き甲斐があるね。でお姫様抱っこの形で、キスしながらチンコを扱く。「イッちゃう。」と止められる。「すぐイクから。」と。キンタマもパンパンだもんね。俺のチンコも握ってくる。時折俺の乳首も弄ってくるから、ずっと俺もビンビンなんだよね。「舐めていい?」と言われたんで攻守交代。寝ると、乳首責め。俺よりカラダのデカいガッチリに弱いんだよね。チンコ扱いたらイキそうだけど、触りもしないところがミソ。
乳首を弄るとカラダをビクつかせて喘いでいる。いいね。というか、普通体型だと思っていたら結構ガッチリしてカラダの引き締まった筋肉質。胸板も薄いけれど硬いし、胸と胸の間の密生した胸毛がさらにエキゾチックさを増してセクシー。「気持ちいい」というから乳首を念入りに責める。チンコはまあ普通サイズかな。揉むと気持ちいいらしい。ローション不要なくらい、すっごい我慢汁出てるんだけど。キスをする。舌を絡ませる程度の軽めのキス。俺のチンコを握って「デカい。」という。入れられるか聞いたら、「入れたことない。入れないとダメ?」俺は入れないとダメってことではないよ。

19時半前に入る。シャワーもすんなり入れた。人いないね。なぜ土日があんなに混んでいるのかよく分からない。ま、タチがあぶれている感じ。個室もそんな埋まっているわけでもないし。いつものスペースでボーッとしている。待合スペースに行くと、タトゥを入れたスジ筋のタチがバディを読んでいる。そういや昔、ここで読んでいたわと取り出すが、廃刊直前号でちっともおもしろくない。雑誌の特性を活かせず、凝り過ぎて編集方針を見失っちゃったんだな。
20時半か。またダークスペースに。ん?俺と同じくらいの背丈のウケがいる。顔つきがエキゾチックというかラテン系で、カラダもまあまあかな。いきなりオヤジが入ってきて彼に手を出してきた。俺が向かいに立っているというのに、意に介さず電光石火だね。断られていた。しかし、それ以降は進展ない。時々目は合うんだけれど、決め手に欠くのだろうか。いったん明るめのコーナーに移ると、さっきの彼もその対局に。見てるね。また暗いスペースに行くと来たから触ってみた。OKだわ。奥の個室に入る。
黙々とトレーニングをこなす。ここ最近はジム利用ばっかりでここでのセックスは大分ご無沙汰だな。ハッテン場に来すぎだし、ここはヤリたいって相手がそもそもいないから、ムラムラもしないしいいんだけど、何か寂しいものがあるね。上に上がる。ガッチリというか、典型的な上野の体型というか、上野24会館もきっとこんな感じなんだよねみたいなのしかいない。というか、色白のデブ、いつ回ってもずっと同じ個室の入口に立っている。人、全然いないから、立って待っていても無駄だけど。一通り汗をかいて、22時も過ぎたし、帰るかな。帰り際、良かったら次回使ってくださいと、何やら名刺サイズの黒いカードを渡される。平日1,000円券か。別に遅割とか水曜に来るからいらないけどね。有効期限が書いていないし、他人への譲渡禁止と書いてある。なんか、イケメンカードみたい。というか、ゴム印作ったのか?ま、帰り際にそんなのくれるのって珍しくて、ちょっとビックリした。

ゲイ雑誌の通信欄を知っているだろうか?昔、ゲイは月刊誌にメッセージを載せて、興味がある相手に対して雑誌社経由で返信するという、まことにまどろっこしいやり方を取っていた。そんな会うまでに途方もない手間暇のかかる面倒なやり取りを抜きにしてヤル、それがハッテン場のレゾンデートルだった。それが電話の伝言メッセージ、電子メールの登場、掲示板、チャットと通信手段が激的に進化を遂げ、知らないゲイ同士が容易に出会える環境となった。そしてSNSでゲイ同士のつながりが密接になり,今では携帯電話のアプリで近くのゲイが検索でき、マッチングまでできるようになった。ハッテン場という限られた空間の中から探すのではなく、街中から広く探せるようになった。しかも無料で。ゲイ雑誌は次々に廃刊に追い込まれた。その波はハッテン場にも当然押し寄せた。

黄色い瓶に赤い字で書かれたラッシュの瓶を片手に、時折瓶を近づけて鼻から交互に当てて勢いよく吸いながらセックスを楽しんでいた。ラッシュは揮発性物質で、シンナーのような臭いがして、ハッテン場はこの臭いで溢れていた。ウケが摂取すると、感覚が過敏になって、ちょっとした刺激にも過剰な反応を示し、さっきまでとはうって変わって叫び悶え、大声で連呼して喚いていたと思ったら急に素に戻り、また摂取して、といったように、いったんやったら病みつきになるような媚薬であった。常習者となると嗅ぐだけでは足りず、スプレーで喉に噴霧するなどして摂取し、ゲップからラッシュ臭がするくらいであった。しかし、2005年に5meoが、2006年にラッシュが指定薬物となり、販売が禁止されると同時ハッテン場でも使用が禁止された。ただ、当時は海外で容易に購入できたし、皆が指定薬物になる前に大量購入していたので、ハッテン場からこの臭いが消えるのはそれからしばらく経過してから(2014年に個人の使用・所持が禁止、2015年に個人輸入禁止)だった。ハッテン場が薬の巣窟と呼ばれたのは、最早やめられなくなった常習者が、そうした手段で手に入れてハッテン場に持ち込んでいたからであった。

コーク、クサ、ハーブ、マッシュルーム、スピード、エクスタシー、タブレット、これ、何だか分かるだろうか?今でこそ麻薬は厳しく取り締まられるが、昔はむしろカッコいい、オシャレアイテムというか、ミュージシャンや芸能人、不良のようなアウトローに憧れた若者だけではなく、ゲイカルチャーにも深く浸透していた。エイズの足音が異国で聞こえ始めたあたりから、ゲイというコミュニティが暗くどんよりと湿ったところから、明るいけれど虚無的で退廃的な、斜陽的というか明るい展望が見いだせないので今を楽しむと言った感じになった。麻薬は目の前の現実さえ忘れられる魔法のクスリであった。しかし、いずれも高価で粗悪品も多く、次第に手に入れることが難しくなっていったが、新たに合法ハーブ、合法ドラッグと呼ばれたものが現れ、そのうち、5meoとrushはハッテン場で普通に使われていたし、ハッテン場でも購入することができた。一部のゲイにとって、ハッテン場はキメセクをする場所だった。この2つはいわゆる媚薬で、特にウケには必須アイテムであって、5meoは舐めて経口摂取するものなのであまり目につかないが、ラッシュはよく目にした。
入ってみたけれど、なんていうかね、イケている人はまあチラホラ、2,3人ってところだろうか。イケていない人たち、もう腹がものすごい出ていて、絶対40代ではないってくらいのオヤジとか、ストロング金剛かよってくらいのツルッパゲとか、口閉じているのにもかかわらず口がすごく臭いとか、誰がこんなのとヤルのってレベルのとんでもない奴も複数いる。マラサイトだもんね。久々、4ヶ月ぶりくらいになるかな、まあ、その他大勢が多すぎてさ、ゴミの山から100円を拾うようなもんだね。で、100円なんてねーや、10円でいいかって妥協せざるを得ないかなってなるんだけど、やっぱダメだね。手が出せない。ヤル気のないのに手を出すってのが俺にはちょっと無理でね。そういうのをプライドが高いって言うんだろうけれど、そういう勝手な思い込みによるプライドなんて捨てた方がいいんだろうけどさ、これで良しとしようみたいなことができなくてね。理想が高いと楽しめないってのも重々分かっているつもりだけれど、やっぱ、マラサイトで妥協すべきではないな。まだ時間もあるし、店、移ろうっと。
入ってみると、でも予想以上に賑わっている。ん?シャワーの前に、以下のうち一つでも該当するものがあれば退店してもらうと書いてある。威嚇、脅迫、暴力行為を働いた者、しつこくつきまとう者、スタッフの注意に従わない者、感染性疾患を持っている者、まではいいんだけれど、同じ場所にずっといる者っていうのがあった。何か変な言い方じゃない?個室で寝待ちをしているとか、ケツ掘りブランコでずっと待機しているとかのことを言っているんかな?ま、個室を一人で独占するのを禁止するところはあるけれど、同じところにずっといるのを禁止って面白いね。もっと積極的に動いて行動しろってことなんだろうし。いや、ジッとしていて迷惑な人って動かれてもそれはそれで迷惑なんだけどね。